Yes! プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!

サークル部員からプリキュア5の劇場版に誘われて行ってきた。男だけでプリキュアを見に行くのは犯罪だと思うので断ろうとしたが女子も来るとのことで、それならまぁ執行猶予くらいで勘弁してもらえるだろうと考慮した上での決断だったが結局ドタキャンされ男だけで行くことになった。その時点で帰ろうかと思ったんだけど、さらに声優の舞台挨拶の回を見ると聞き、もしやと劇場へ近づけば一見してそれと分かるオタの群れがあってもう嫌になった。
大体おれは幼女の反応を楽しみにきたのであってオタを見たいわけじゃねえんだよ。それに親御さんはプリキュアがナイトメアを倒せるかより、娘が劇場にいる変質者に悪戯されないか心配してるので、オタはいるだけで迷惑な招かれざる客、完全アウェーなのだから椅子に座って静かにしてろよ。と思ったが例の如くオタどもは「入場者プレゼントのペンライトって子供にしかもらえないの?」とかはしゃいでて、そんな糞オタどもとは違うぜおれ達は、と隣に座るサークル部員へ目を向ければ、彼らも本来は幼児に配られる紙帽子を嬉々として被ったりプリキュア着ぐるみの写真を撮ったりと充分イベントとして楽しんでいて、うわー何でコイツらホーム感覚なのよ、ここビックサイトじゃないですよ。と絶望に打ちひしがれ、もはや四面楚歌なので般若心経を唱えて必死に耐えた。そしたらいつのまにか舞台挨拶終わってて作品はじまってたんだけど、前に座ってるオタ二人がずっと喋ってて、ついにニコニコ動画と現実の区別ができないオタが現れたのかとこれまた嫌な気分になった。しかも話してる内容が激ヌル。子供のほうが静かだ。しかし世間では「公開初日にプリキュアを見に行くオタ」としておれも十把一絡げにされるのだろうと涙が流れてきた。
そういや今回のプリキュア映画は、子供にだけ配られたミラクルライトとかいうペンライトを使って観客参加な仕掛けが用意されてると聞いたが一体何なんだろ。もう映画終わるぞと思ったら、突然。

ピンク「真の敵は幼児向けアニメを劇場くんだりまで見に来るオタどもよ! みんな、ライトを浴びせてその醜態を眼下にさらせなさい!」

との声が劇場を包み、プリキュアに洗脳された幼女達がミラクルライトを構え、発せられた熱線が前のオタを焼き殺した。思わず「よくやった幼女!」と立ち上がった瞬間おれの土手っ腹にも風穴が。「ぴ、ピキーぼくわるいアニオタじゃないよ」という渾身のギャグも未就学児には通用しなかった。


あと気になった点。

  • 近日公開映画の宣伝の際に、児童虐待に関しての政府広告が一番最初に流れて笑った。
  • 上映前からライトを振り回していた子供達が上映前の寸劇アニメで「プリキュアがピンチの時以外に点けたらダメ」と注意された途端、一斉に電源を落としたのが素晴らしかった。みんないい子。
  • やっぱインタラクティブエンタテイメントとしてはペンライトの総光量によって結末が変わる展開が欲しかったな。
    • 「今回はみんなの応援が足りなかったからレモネード死んじゃったけど、怨んでないよ!」とか。
  • みんなちゃんとライト振ってた。
  • 舞台挨拶でレモネードの人が喋ると子供達が目を輝かせてた。やっぱ子供の印象に残りやすい声なのか。
  • ピンクの着ぐるみの動き方が東京国際アニメフェアで見かけた時と同じだった。中の人同じなのか。
  • 作品内容まったく覚えてなくて、他のサークル部員からダメなオタの烙印を押された。
  • 精神的に疲れたので帰りの電車の中で一時間ほど寝過ごして浦安まで行った。
  • 今日(土曜)映画見た子供って明日(日曜)のプリキュアはどういう脳内設定で納得させるんだろう。連続登板かよって昔おれ思ってたな。
  • オタ:家族連れの割合は見た感じ2:8か3:7くらいだったような。