フタコイ オルタナティブ

主人公が21歳大学中退自称探偵のプータローで双子美少女と同居しているって時点でコイツはオタなわけだからテーマはモラトリアムになるわけで。双子いなくなったと勘違いした主人公が街を探し回った挙句、買い物袋をぶら下げた二人を見つけ抱きしめた際「お肉腐っちゃうよ」と双子に言わせるあたり、おーやる気なのかと期待してたら、その先よくわからないことになってた。
モラトリアムを奪う敵が出てきてソイツを倒して楽園復活。ってお決まりのパターンなら「うげー現実肯定うぜー」と悪態つけるんだけど、モラトリアムを奪う敵(大企業の社長)と倒すべき敵(イカファイアー)が分かれていて、後者は主人公にモラトリアムを取り戻す決意を与える役*1なんだけど後者を倒しているうち有耶無耶になってしまい、前者との決着を果たさないまますべてが元通り。という展開が面白かった。
あとキャラの必死さ加減がひっかかる。なんか自棄になっているようにみえるというか。作品の魅力であるハイテンションなアニメーションが、残された時間を意識しているがゆえの行動にしかみえないんだよなー。時間が中断されるのを拒むかのようにツッコミが存在せずギャグ流しっぱなしだし。現実の二子玉川は再開発され今では聖地巡礼も叶わなくなっているとかも大きいんだろうけど。
それと長島雄一氏はやっぱいいなぁと調べてみたら「チョー」に変名してたんだ、知らんかった。

*1:ご丁寧にも時計を燃やしてくれる