これから毎日、たまごやきを食べよう。 「プリキュア5第46話」

今回のアバンタイトルは新年一回目なので初詣のお願い事ネタ。みんなは何をお願いしたのかという話題になり、ミポミポ星人の一人ミルクが食いしん坊のピンクを煽るため

「どうせ毎日卵焼きをたくさん食べられるようにとお願いしたんじゃない」

って言うんだけど、ご馳走=卵焼きってお前昭和何年生まれだよ! ご馳走=ステーキですら10年以上前にエヴァが通過したっていうのに。毎日卵焼きなんてむしろコレステロールが心配だ。けれどその発言に誰もツッコまないまま物語は進みOPに突入してしまったので、どういうことだみんな卵焼きがそんなに好きなのか? と困惑していたら気付いた。
ミルクの国ミポミポ王国は悪によって滅ぼされたていたんだ。ぼくは戦争を知らない世代だけれど、彼女の国の食料事情が戦争によって著しく悪化したであろうことくらいは想像できる。「巨人・大鵬・卵焼き」だって戦後の話だ。戦時中ではたとえ貴重な卵を見つけたとしても火が使えず、殻に穴を開けてチューチュー吸うことしかできなかった彼女にとって卵焼きとは特別意味を持った、豊かさの象徴ともいえる食べ物だったんだろう。
一見、ツッコミどころ満載のように思える「卵焼き」発言のシーンも、生活水準の低さが露呈してしまうようなことを言ってしまったミルクに対して、豊かな現代日本に住むプリキュア達の彼女を傷つけないようスルーしてあげるやさしさが垣間見れる心温まるシーンだったのだと分かり不覚にも涙してしまった。ぼくも今日は卵焼きを食べよう。