サザビーはオタ

アニメージュ2008年2月号の富野監督人生相談コーナーは「両親から貰った万年筆を無くしてしまったのだが伝えるべきか」という相談に対して

正直に告白することが正しいと感じるならお前は子供。ウソをつけ、それが大人だ!

という感じの回答でなるほどと思った。『逆襲のシャア』のアムロは「ちょっとセコイ」ことで有名だけど、あのセコさは富野監督なりの大人の表現なのか。
例えばギュネイ戦では突然バズーカを捨て相手が気を取られているスキに撃ち殺す、輪島功一あっち向いてホイ戦法を披露しているけど、それもアムロなりの大人の洗礼とみてよいんだろう。愚直にも正々堂々と戦うことにこだわるシャアと、フェイント仕掛けたりダミーを放出するアムロは子供対大人という構図で、普通は子供の純粋さが汚れた大人を浄化するんだけど『逆シャア』はそうならないどころか

大人ってーのは汚れるもんなんだ、お前らガンダムなんか見てないで早く大人になれ!

って声が聞こえきそうなトコが良いなーと改めて思った。サザビーはオタの代わりに殴られてるのだ。ホントは富野監督がオタの家を一軒一軒まわって鉄拳制裁したいに決まってるので。


あとクェスの「あたしララァの身代わりなんですか!」を受けて次のカットでオペレーターが全員振り返るトコは何度見ても笑ってしまう。ホントに軍内部でも有名なのか、せっかく前に倣えの先頭の人っぽいポーズでカッコつけてたのに台無しだよなー、と。