時をかける少女

試写会で見たときの感想は、
たしかに面白いんだけど、あえて脱臭された「やさしい」青春映画を創ってやがる!*1
でもおれが見たいのは人の愛憎が渦巻くドロドロしたヘドロのような話なんだよぉー。
もっと嫉妬とか虚栄心とか性欲とか万能感とか支配欲とか、そういったものに拘泥するキャラが見たいんだよぉー。
純粋であるが故の罪とかあるだろー。あのバカさ加減は犯罪だろー。
あんな男二人に女一人の環境で嫌な話にならないわけないだろー細田監督ぅー。
今まで散々嫌な演出をしてきたアンタのことだから、ワザとやってるんだろぉぉ。
もっと一般カップルが「良い映画だったね」と微笑みあっている裏で
「けっけっけ、騙されやがって、この衆愚が! 豚が!」
みたいな、そんな作品を創ってくれよー。おれを置いて行かないでくれーたすけてー。
というものだったんだけど、そういやおれ以前に何か書いてたなーと見てみたら、
脱臭された酷い感想書いてた、ひえっ誰だコイツ。
いやーさすがにブログはじめて一週間目だったし、そんなこと書いたら炎上しちゃう☆カナと思ってたんだなーうむ。


と時間とは恐ろしいものだと思いながらオーディオコメンタリー見てたんだけど
真琴って友達の女の子が怪我したのに、タイムリープ使わずに無視してるんだよなー。
あと「未来で待ってる」のカットでキスをしないのは良いとして、目が描かれていないのが気になるなー。
ヤマカン氏のフルメタ6話で似たようなのあったな。
まぁ腐ったレンズを通してみたらすべてが歪んで見えるってことで。
あと自分が森久司氏かなと思ったカットは山下高明氏だった。すみません、もうカッコつけてアニメーターの話題ださないです。

*1:この映画では真琴が「失敗に直面する→タイムリープ」という手順を取っているのに、消火器のシーンでは事故直前、彼女は走らず一瞬でタイムリープし、惨事を見せないよう処理してて、あーこれは真琴の本当に嫌なことは描かない「やさしい」作品なのかと思ってた。