ラノベ種付論

最近ラノベ読んでるんですけど面白いッスねー。アニメ化された数冊しか読んでないんだけどやっぱ原作の方が断然面白いッスわー。基本的にラノベって種付けじゃないですかー。ってな話をSkypeでしたら面白がられたので転載。
とりあえず主人公(種馬)がいてヒロイン(種牝馬)がいる。そんで友人やら家族やら世界観やら(種付け師)がどうにかしてこの二人をくっつけようとしてくる。例えば学校の先輩が無理矢理デートに誘わせるとか、ひょんなコトから同棲生活を送るようになるとか、ヒロインと付き合わなければ世界が崩壊するといった傍迷惑なものまで存在する。基本的にプライドが高いオトコノコな主人公は拒否するんだけど、段々と絆されていき最終的にはキスしたりカップルになったりセックスしたりする(種付け完了)。そしたら用済みとばかりに物語は終わってしまう(馬は挿入から数秒で射精する)。主人公が悶々と悩むのに対してヒロインは最初からジッとしたマンマなのも本物の種付けに似てるよね。いやーこんな状況をセッティングしてもらったらどう考えても付き合っちゃうだろ。ラブワゴンじゃねーか。羨ましかー。
とこんな前提で『涼宮ハルヒの憂鬱』を読むとキョンは種牝馬をあてがわれた種馬じゃなくて、最初からハルヒだけを狙ってたハンターだと分かってカッコいいぜ。「授業中以外に教室にいたためしがない」ハルヒの髪型が毎日変わるのに気付くってかなり意識的に視姦していたという告白だし(ハルヒキョンの後ろの席なので授業中は見れない)、描写の段階で「えらい美人」と常に「かわいい」としか書かれないメガネや巨乳と差別化されてるし。
この作品も「ハルヒと付き合わなければ一生外へ出られないぞ」という強制がラストにあるんだけど、ハルヒと仲良くなったキッカケはキョンの方から話しかけたからで「種付け師に頼らずキッカケぐらい自分で作れよ」というメッセージなのかなーやっぱ積極性かーと身につまされる思いになった。いやーやっぱねコッチから惚れたって認めるのはオタにとって世界を滅ぼさせるほど恥ずかしい行為なんですよねー。